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☆2月10日

2012-03-18 18:15


はいはいはーい。

今日は2月10日の小話です。
これで遅れたやつはもう終わりですね。
このしょうもない小話をホワイトデーに友達に押しつけた訳ですが。
全くもってホワイトデー関係ないw

申し訳ないことをした。
反省はしている、後悔はしていないw
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続き。

☆2月6日

2012-03-18 17:59


今頃2月6日についての小話をあげてみるwww

※会話文のみです

2月6日は風呂の日!!

続き。

いろはにほへと。

2012-01-07 21:39

暗いです。
鬱ってますね。
友達にも珍しいって言われました。
あんまりこういう話好きじゃないんですけど、ね。
学校の部活、文芸部に提出用のものなんですよ。
出しちゃっていいのかなぁ、と思いつつUPしてみました。
まぁ、大丈夫でしょう。

同級生の女の子二人が話しているだけ。。
弱者と強者

ちょっと死表現、てかほんの少しグロなので注意。
微々たるものです。全然グロくはありませんw

それでは、どうぞ


 

どっこいしょ。

拾う

2011-10-31 00:41

机の上に置いてあったのは、キャップのない黒のボールペンと、おびただしい数の文字が書かれた数枚の紙。
ひたすらに書かれた般若心経は途中で不自然に終わっている。
あぁ、飽きたんだな。
がりがりと一心不乱に書いていたのにふと飽きて手を止めてしまった彼女が容易に想像できて、ちょっと笑ってしまった。
紙を綺麗にたたみ、ゴミ箱に入れる。
もっと捨てやすいこと書いてくれればいいのに。
なんだか申し訳なさを感じながら今度はボールペンを燃えないゴミとリサイクルにわけて捨てる。
 

同棲している彼女はひどい拾い癖がある。

道ばたに落ちている物に興味を持って拾って帰って来ては飽きて放置する。その飽きて放置された物を捨てるのが僕の役割だ。
無造作においてある片方だけのピアスを手に取り見つめる。彼女はたしかピアスの穴を開けてないはず、ということはコレも拾い物か。
自分に必要のない物も拾ってくる彼女が不思議でならない。そのうち人間までも拾ってきそうでちょっと怖い。
 

「これ、捨てるよ?」
 

ちょっと声を大きくして問いかけると、彼女はいつものようにふとんにくるまったまま身じろぎしただけだった。それを燃えないゴミの袋にいれ、今度はソファーに転がっていたボールをいれる。
最後にボロボロになっている黒い傘をつかんで、どうしようかとちょっと悩んでいると、ふと視線を感じて彼女の方を向く。
 

「・・・どうしたの?欲しい?」
 

壊れてるよ?と言いながら彼女に見せると、彼女はしばしぼう、とした後ようやく口を開いた。
 

「・・・んーん・・・。いらない。」
 

そう、だかわかった、だかを呟き、僕は傘をゴミ袋に入れた。
 

動揺していた。
 

手がわずかに震えた。
 

彼女がはっきり"いらない"と言い切ったのは僕の知る限りはじめてのことだった。たったそれだけのことなのに、なんだか情けないぐらいに身体が震えた。
誤魔化すように「あとは・・・」なんて呟いて探すフリをする。声が震えてなかったか心配になったが彼女は何も言わず布団に潜り込んでしまったから、それを知ることは敵わない。ゴミ袋をまとめて持ち、部屋をでる。
バタン、といやに大きな音をたてて閉まったドアによりかかり、息を深く吐き出した。
 

「ばっか、僕に言ったんじゃないって。」
 

最後にたぶん、と言いそうになって自分が嫌になる。
 

なんでも拾ってくる彼女に不安を覚えたのはいつだったか。
僕がどんどん捨てても何も言わない彼女は、いらない物でも取っておく派らしい。そのいらないものに自分が入っているのかどうかわからなくなって、物を積極的に捨て始めたのが付き合ってすぐ。がらくたを、ゴミを捨てて、お前らとは違うなんで安心して。


 

なんて醜い。

 

ため息をひとつ吐いて立ち上がる。
ゴミを捨てないと・・・・。


 


自分の存在を確かめるために。


 

 

 

END



 

 

 

捨てる。

2011-10-30 23:41

ガコン、と重い音をたて、また新たな"ゴミ"がゴミ箱に捨てられる。
 

三年前から同棲している彼氏は、よく物を捨てる。
部屋にあまり物を置きたくない派なのかとも思ったが、どうやらそれは違うらしい。きっと彼は一度でも、一瞬でも「いらない」と思ったら捨てるのでは無いかと思う。
私がくだらないものを拾ってきたとき、買ってきたとき、彼は最初、なにも言わない。
そっとこちらを伺ってくる。飽きやすい私はすぐに使わなくなるからだ。
そうしてしばらく経って、私が新しいものに目移りし始めると、彼は一度だけ「いらない?」と聞く。
それに「まだいる。」と答えようとするのだが、彼が持っているとソレはなんだか色あせて見えてきて、つい頷いてしまうのだ。
 

「これ、捨てるよ?」
 

今日も彼は一人忙しそうに部屋をいったりきたりしている。
私はそれを布団にくるまりながらただ眺める。私が拾ってきた片方しかないピアスを手に取り、迷いもせずにゴミ箱に入れる彼は黙々としている。なのに捨てるたびに増えていく眉間のしわからはどこか苦しさのようなものも見え隠れしているのだから不思議だ。
 

「辛いならやらなきゃいいのに。」
 

ぼそり、と呟いた声は彼がゴミ袋を開く音に掻き消された。
一昨日拾った傘や昨日拾ったボール、キャップのないボールペンたちが彼の平べったい手によって燃える、燃えない、リサイクルにきちんとわけられて袋に入れられる。
 

骨の抜かれた黒い傘の取っ手がぬらりと光っていたのが、彼の青白い手に掴まれ、光が消える。
じっとそれを見つめていると、視線に気付いた彼がこちらに目を向ける。
 

「・・・どうしたの?欲しい?」
 

これ壊れてるよ?と言う彼の手に傘は力なくぶら下がっている。
 

「んーん・・・」
 

いらない、と言うと彼はちょっと驚いたような顔をした後、わかったと呟き傘を袋に入れた。
 

「あとは・・・」
 

彼がふと零した言葉が耳に入り、さわりと走った悪寒に怖くなり布団にもぐって息をひそめた。彼の匂いのする布団の中で身を丸めて小さくなる。
そっと布団の端から彼を盗み見ると白い手でゴミ袋を持ち部屋を出て行く所だった。
バタン、とドアが重く閉まる音がして、私は詰めていた息を吐き出し、目をつむった。
 

こわい、あの手が。
 

布団をかき寄せて胸の鼓動を抑えるように自分の身体を抱きしめる。
 

隠れなくちゃいけない。

 

あの"ゴミ"たちのように捨てられないために。

 

 

END




 

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